ナマケモノろーぐ

家事とブラジャーが苦手な50代セミリタイアラー(♀)の日々の雑感

日本の風土はミニマルライフに向いていると思う理由

6月18日夜に山形県沖で起こった地震(新潟・山形地震)は震度6強を観測しました。負傷された方々や建物の損壊などが一刻も早く回復することをお祈り申し上げます。

日本は地震の多い国です。JICE(国土技術研究センター)によると、2000~2009年にかけて日本付近で発生した地震については、

マグニチュード5.0の地震が全世界の10%、マグニチュード6.0以上の地震が全世界の20%が日本周辺で発生しています。

という発生率の高さです。

そして2010年代も、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、2018年の北海道胆振東部地震、先日の新潟・山形地震など、非常に多くの大地震が起こりました。

このような風土に生きる私たちにとってのミニマルライフについて考えてみました。

 

日本の住居は基本的にミニマル

江戸時代以前の庶民の住居は、時代劇や落語などで知る限り、紙と木を基本にした造りです。大した家具もなく、いつでも家を畳んで逃れられるかのような前提です。

それは当時の庶民の暮らしが、家屋や家具にお金を掛けられないくらい貧しかったということなのかもしれませんが、それだけでなく、というかそれ以上に、地震や火事などの災害を前提としたミニマル志向の暮らし方ということだと思います。

武家屋敷のような住居も、(庶民の住居とは比べ物にはならないでしょうが)無駄に華美なものはあまりないと思います。

そして何度か参拝させていただいたことがある伊勢神宮は、原則的に20年に一度行なわれるという式年遷宮が約1300年間行われており、神聖で荘厳ではありますが、物質主義的な豪華さからは遠く離れた場所です。

戦争や物質主義的価値観による物の溜め込み現象

明治時代以降の生活の変化(西欧化)、そして第二次世界大戦(太平洋戦争)の敗戦により圧倒的に物がないという時代を経験した、自分の親世代(80代)やその親の影響を多大に受けた50代の自分達は、どうしても物を溜め込む習性が身についている人が多いようです。

自分に即して考えてみると、日本の高度成長期やバブル期の、良い物・高い物を多く持つことがステータスとなるというような物質主義的価値観も「どんどん買ってしまう」「物を溜め込む」行動の元となっていました。

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日本の風土とそこに住む人の特性は、本来ミニマルライフに向いている

しかし、日本国内では戦争がなかった第二次世界大戦以降の時代、一方で地震・津波・台風・洪水等の天災が頻発した時代を経験し、再び「必要以上に物を溜め込むこと」に対する疑問や虚しさのような感情を抱く人もまた増えているのではないでしょうか。

天災が多発する日本の風土がもたらす日本に住む人々の特性は、元来ミニマルライフにとても向いているのだと、自分の50年ちょっとの半生を振り返りながら改めて感じています。

ミニマルライフは、老後の不安解消の一助にもなると思います。
遅々としながらもミニマルライフ、シンプルライフを進めていきたいです。