ナマケモノろーぐ

家事とブラジャーが苦手な50代セミリタイアラー(♀)の日々の雑感

安部礼司は本当に「極めて平均的なサラリーマン」か?「NISSAN あ、安部礼司 ~ BEYOND THE AVERAGE ~」考

日曜日の黄昏時、だけでなく最近は土曜日の昼下がりや平日のお風呂タイムに、RadikoでTOKYO FMの「NISSAN あ、安部礼司 ~ BEYOND THE AVERAGE ~」をほぼ毎週聴いています。

「極めて平均的なサラリーマン」である「安部礼司」が、会社や家庭を舞台に織り成すコメディタッチのラジオドラマ。

これを聴いて、日曜日の黄昏時のユウウツな気分が吹っ飛びはしないけど、「ま、月曜からも何とかやってこう」という穏やかな気分にチェンジできる、そんな番組。

 

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自分はこの「NISSAN あ、安部礼司 ~ BEYOND THE AVERAGE ~」が好きです。

番組から派生した『平均的サラリーマンの最強の生き方(著:チーム安部礼司+TOKYO FM マガジンハウス社刊)』の発売記念として開催された安部礼司の直接お渡し会 (IN 神保町 三省堂書店)にも予約して夫と一緒に行きました(安部礼司という番組が好き+イベント好きというのもあったかも)。

会場では安部礼司の声を担当している小林タカ鹿さんが実写版「安部礼司」としても登場し、予約した一人一人に本をお渡ししていました。安部礼司役の小林タカ鹿さんはなかなかの二枚目でした。

 

どこが「平均的」?だって人間力が超一流じゃない?

著書を買って「お渡し会」に参加する程の番組ファンですが、 心が後ろ向きでへこんでいるときは、番組を聴いて元気をもらうというより

どこが平均的じゃ。平均のレベル、ムダに上げてない?

と、なんだか番組にリアルを感じられません。

自分がダメサラリーマン過ぎて、気づかない内に平均を大きく下回ってしまっているから?

『平均的サラリーマンの最強の生き方』では、後輩「飯野平太」から

「先輩のいいところっすか?そうっすね…「分け隔てしない」ところっすかね。~略~相手が誰であってもキャラを変えたり全然しなくて。誰にでもニコニコ気さくに話しかけたりして。でもそれって自分がやってみると、意外とできそうでできないっていうか、ちょっとしたことで他人に対してイライラギスギスしてしまう自分なんかからしてみたら、そういうところは見習いたいなって思うっす。」

と、その人柄を絶賛されています。

けっ、すごいね。平均的サラリーマンっていうより、まるでお釈迦様のようですね。

その時の自分の精神状態が悪かったのか、せっかく買った『平均的サラリーマンの最強の生き方』、この飯野平太のところでなんか白けて途中で読まなくなりました。

どこが「平均的」?だってコミュニケーション能力が超一流じゃない?

しばらく読んでいなかった『平均的サラリーマンの最強の生き方』、再び通勤電車の中で読んでみました。

「知らないことが出てきたら 『帰国子女』を気取ってみる」(P68)という項目では

「『ええ?まさか、先輩、そんなことも知らなかったんですか?』すかさず、こう答えよう。『あ、ああ、オレさ、帰国子女だったから』~略~たいがいは、これで乗り切れるはず。」

これで乗り切れるとは、よっぽどコミュ力高いね。自分も実際に同じこと言ってみたことあるけど、シーーーーーンと地獄のような沈黙しか返ってこなかったっす。

「中身はイマイチでもプレゼンだけはDJ気取りで楽しく明るく! 」(P128)という項目では

「アイデア勝負はさっさとあきらめ、思い切った『キャラ勝負』で、翌日のプレゼンに勝負をかけよう。~略~そして見事『キャラ勝ち』できればこっちのもの。『こいつワケわかんないけど、でも…なんか楽しそうだな!』。どんなにいいアイデアでも、一緒にいて楽しくない人間とは仕事はしたくない。~略~『僕となら楽しく仕事ができますよ!』。そんな自分をプレゼンしよう。」

もはやサラリーマンの枠を超えてタレント?(もともとタレントさんたちがフィクションで演じているドラマだけれども)

もしかして日本の平均的サラリーマンの層の厚さ、底力ってすごい?

話変わって、東日本大震災の時には帰宅難民化したサラリーマンが整然と列を乱さず延々と自宅に向かって歩く様子等に、海外から称賛の声が相次ぎましたね。

スーパーやコンビニ、飲食店などのサービス業も、休むことなく営業を続けていく姿には感謝と尊敬の念を抱きました。

「NISSAN あ、安部礼司 ~ BEYOND THE AVERAGE ~」の主人公、安部礼司は全然アベレイジ=平均的には思えない、リアリティーがない。と、心が後ろ向きだった時の自分は毒づいてしまいましたが、リアルな世界でもたくさんのサラリーマン、そうでない人、など多くの「平均的な」人々が、高い「人間力」や「コミュ力」を見せてくれました。極めて平均的なサラリーマン安部礼司のように。

極めて平均的でかつ良識的な人間、安部礼司のようになるよう努力していこうと、心の癒えた自分も思えるようになりました。

 

「NISSAN あ、安部礼司 ~ BEYOND THE AVERAGE ~」に興味をお持ちになった方はradikoのアプリをインストールして聴いてみてください。

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 最近番組がリニューアルされて、ファンからは賛否両論(というか否が多い?)あるようですけれども。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。